会長の”今時の大学受験(後編)”                                                その1:息子の証言

 涼しい季節、やがて寒い季節となり受験シーズンが到来する。昨年の今頃は、「息子よ。。。頑張って第一希望に合格せよ!」と思い始めた時期だったように思う。何度も言うが、大学受験は2つに1つしかない。
「合格すれば“英雄”、落ちれば“ただの人”」

ところで、半年経った息子が帰省して言うことは、
"京大生は全く勉強しない!"
毎日、やることが無い(別の見方をすると、もう勉強はしたくない)といって下宿でタムロしているか、ノミサー(飲み会が中心のサークル)の連中と時間を潰す。これがエスカレートすると、京大内外から“イカ京”と呼ばれる。京大内部では“いかにも京大生”だが、外部では“いかれた京大生”の略らしい。良くも悪くも当たっていると言っていた。
お陰で?英語力は日に日に低下し、たぶんセンター試験をやったら平均点も取れないだろうと苦笑していた。幸い息子は“国際コース”を希望したので、英語漬けの授業を受けている。それでも受験当時に比べれば低下し、日常会話と専門科目の読み書きに必要な英語力しかなくなったと嘆いていた。そんなものである。私がUS赴任したいた時と同じ環境だ。所詮異国語だから、言い回しは決まってくる。仕方ないことだ。
今は、折角覚えた英語を忘れないようにするにため、浪人の時お世話になった駿台予備校で教えている。
(でも、なにか変だよね。。。 必要ないものを山ほど勉強したことの証明!)

こんな京大だが多くの企業は学生を求人する。

「“やれ”と言ったら、やれる能力と精神力を大学受験が証明した。」

今の大学受験は「金太郎飴」を作るが如く、同じ土俵で評価するシステムである。頂点に東大があり偏差値でランク付けする。善し悪しについて多くの議論はあるものの、分かり易く人種差別や貧富の差の少ない“努力”で勝負できるシステムではある。

後編では、息子の合格までの葛藤を中心に述べていきたい。なお、前編での記載内容は、OB日記 4月20日〜6月20日を参照ください。
続く


プラスα 大学入試史上最も難しいと言われている数学の問題を紹介する。

     1998年 東京大学(後期) 第3問(2)   
  http://hiw.oo.kawai-juku.ac.jp/nyushi/honshi/98/tokyo-index.html

 噂では、予備校の速報解答版が出なかったという逸話さえある。また、正解した受験生は2名らしい。このような問題を作ることができる人間に驚くほかない。私も試みたが、何処から手をつけて良いかさえ分からなかった。
 チャレンジしてみますか? (分かった人は茶話会で解説してください)