会長の”勤続30年を振返って”                                                その5(最終回) まさか

 人生には3つの坂(上り坂・下り坂、そして“まさか”)があると言ったのは、戦国の武将 毛利元就と言われている。勤続30年の中で“まさか”は2つ。


 営業に移るとは思わなかった。
 アメリカに赴任するとは思わなかった。

振返ってみて、私が感じた“まさか”
 神様の下した「人生の修正命令」であった。受け入れるように出来ていた。


プラス3  今 心がけていること。
①腹五分目
 この年になっても、“欲深さ”は変わらない。回転寿司に行けば、若いつもりで何でも食べたいと思うし、旅行先では、あれもこれもとなる。元旦走り初めの練習?も現役時代と同じメニューを作ろうとする。しかし、体力も内臓も頭もついていかない。そこで、
“やりたい順番に、やりたいだけやる”

統計を取ってみると、だいたい50%しかできないことがわかった。。それ以上やると、ろくな事がない。以下だと満足しない。(明快なのは回転寿司の皿 昔は10枚今5枚)
“やりたいことの半分できれば良し”と思うことにしている。


②“自分のせい”にはしない。
 身も心も成長していた時は“頑張る自分”で乗り切れたが、今は失敗・期待外れ・突発中止等を自分のせいにすると辛くなるので、なるべく回避している。例えば

 「今日は日柄が悪かった(仏滅)。仕方ない。」
 「“やるな”という神様の合図だ。これで良いのだ。」


そして究極の諦め方・納得は
 「こういう星の下に生まれたのだ。しゃーない。 次!」
と思うことにしている。ストレスが溜まらない方法かもしれない。


③小さな楽しみ・ちょっと先の楽しみを作る 
①1週間以内に1つの小さな楽しみ(先週は美味しいケーキ屋に家族で出かけた)。②一ヶ月以内1つのチョット大きな楽しみ(今月やっとテレビを買った)。③来年に大きな楽しみ(海外旅行・・ どこにしようかな)
 特に①があると幸せである。②③は実現性が低いか不明だから。

 こうやって書いていると年を取ったなと思う。若い頃はこうではなかった。


*最後に(若い?皆さんへ)
 現在54歳(10月9日が誕生日)のマインドも、入社時とほとんど変わりません。

 「人生観(価値観)は20歳くらいで決まります。」

同級生も同じことを言います。別の言い方をすると、成長はありません。そう思って生きてください。結婚相手・子供の顔・住む場所など、分からなかったことが分かるだけです。人生観(価値観)は大きく変わりません。年を取ることによる経験なのです。

 「鉄は熱い内に打て!」 
どれだけ頑張ったか・泣いたか・感動したか。。。なのです。
説教になりますが、人間形成するなら今のうちです。
                              完