会長の大学勉強回想録(その1 序論)

今年の小栗先生宅茶話会で現役諸君と大いに話をすることができた。若い連中と話をすると、エネルギーをもらえるし昔を懐かしむこともできる。話した中で我々の時代と大きく違うと感じたのは、女性が増えたこと、そして大学に進学する人が増えたことである。かって一年浪人して大学へ入った私も、話をするうちに大学での思い出が走馬灯のように駆け巡ってきた。そこで今年の新ネタとして、大学で勉強した内容について紹介したいと思う。
ただ高専の時は勉強しなかった。当然成績も悪かった。留年せずに卒業できたのが不思議なくらいだ。陸上競技に熱中?していたと言えば聞こえが良いが、、、しかし、その反動もあって大学では勉強ばかりしていた。一日の半分は勉強していた。どちらが本当の自分なのかは定かでないが両方とも事実である。
ネタとして「高専で勉強せずに進級するノウハウ」でも書けるわけだが、一応OB会長だし犬塚君は高専の先生だから失敬はいけない。まじめに取り組んだ方を連載します。

(序論)
大学での勉強スタイルとして教科書の完全読破を目指した。完全とは、一字一句残らず理解することである。これを実現するために私がやったことは下記である。
 ①教科書を読んで解らない箇所にオレンジのマーカーで印をつけていく。
 ②マーカーの横に、なぜ解らないかを鉛筆でメモ書きしていく

 ③先生にまとめて質問をするため、再度オレンジマーカーの内容を考える。この時に解ることもある。
 ④先生にまとめて質問する。(だいたい1週間に1度くらい)
 ⑤理解できた内容を、時間をあけずにオレンジ欄の隣に説明を書き込んでいく。この時点すでに忘れたり、まだ理解できていなかったこともあるので、その場合は再度質問する
⑥なお、読んで重要だと思ったところはグリーンのマーカーを使う。

上は線形代数(行列)の本

こうして“質問”をつぶしていくと、無くなった時に全て理解したことになる。この方法で完全読破を果たした。先生からは“質問魔”と呼ばれていた。

次回以降、先生とのやりとりも含めて思い出深い授業を紹介します。