会長の”ロシアの魅力”                                その3:サンクトペテルブルク(後)

エルミタージュ美術館
 “美術館”の話しは岩田君に任せているのだが、今回は私が柄ではなく見栄で紹介する。見栄というのは、ここが世界3大美術館の1つというのが理由だ。(残る2つは、パリ「ルーブル」、ニューヨーク「メトロポリタン」)
美術品はエカチェリーナ2世が、ベルリン商人から購入したものがベースらしい。国民の税金を使って。。。全くロシアの貴族は何を考えているか訳が分からない。有名なのは、ダ・ヴィンチの「リッタの聖母」・「花を持つマドンナ」、エルグレコ使徒ペテロとパウロ」など。勿論、入場者のお目当ては「リッタの聖母」で、写真の如く行列ができていた。ロシア人も有名品に興味があるらしい。ちょっと安心した。

“美術館”と“私” イメージに全く合わないが、これで世界3大美術館全て行ったことになる。ここで一番印象に残ったのは、「使徒ペテロとパウロ」である。世界史の教科書に載っている実物を見たのが理由とちょっと寂しい。若いころから勉強しておけば、もっと感動し理解も深まっただろう。

 (回想)今までの一番は、やっぱり「モナリザ」ですね。これは死ぬまでには見ましょう。(理由は分からないが、いつまでも見ていたい気持ちにさせられた)
その他
  ・民衆を導く自由の女神ルーブル):革命への情熱が伝わってきた。
  ・ジョージ・ワシントンの肖像画(メトロポリタン):3回行ったが、毎回この絵の前に立ちたいと思った不思議な絵
 
最後にロシア人を物語る小話を紹介します。
 〜ロシア小話〜
ある時船が沈没し、乗っていたアメリカ人・フランス人・そしてロシア人の3人が無人島に漂着した。そこに神様が現れて、欲しいものを2つだけ叶えてやろうと言った。
 ・アメリカ人は、「帰るための船」と「金」をくれと言った。
 ・フランス人は、「帰るための船」と「女」をくれと言った。
 ・最後にロシア人が、「ウォッカ」と「ウォッカを飲む仲間」をくれと言ったので、神様はロシア人の望みを叶えるために、ウォッカを与えアメリカ人・フランス人を仲間とした!

 写真は川岸にあるウォッカの瓶である。夜は12時まで明るいので、おそらく前日に川を見ながら飲んだことだろう。そういえば、ロシア男性の平均寿命はなんと58歳(因みに女性は80歳台)。死因No.1は飲みすぎによる血管破裂らしい。
 なんとも。。。

*参考
サンクトペテルブルク 名前の由来
 ロシア正教会使徒ペテロに由来しペテルブルクと命名。その後ソ連時代に、革命家レーニンの名から「レニングラード」と改称するが、ソ連崩壊後の1991年 再びサンクトペテルブルク(聖なるペテロ)と改称し現在に至る。英語読みはセントピーターズバーグであり、アメリカにもフロリダ州を始め同名がある。