会長の”大いなるアメリカ” その3:デスバレー

この写真は、デスバレーの真ん中から撮ったものである。山の上にかすかに雪がある。一方の写真下も白一色であるが、これは雪ではなく塩の塊である。雨が降らないからこうなっている。前回のバッドランズにある砂漠とは違った自然の姿である。場所はラスベガスからカリフォルニア方面へ2時間ほど走ったところにある。

荒野,そして塩湖が続く文字通り「死の谷」である。敢えて特徴を言えば、海抜がマイナスという地帯が存在する。太平洋から400キロほど陸地なのに、最も低いところは−86メートルである。なぜかと言えば、大昔は海であったのが突然の地形変化で陸地になったらしい。

11月のサンクスギビング休暇に行ったが、半
袖で十分だった。とにかく広いというのが第1印象だ。この日は公園内のホテルに宿泊予定であったが、走れど走れど到着しない。やがて夜になってライトが必要となり心細くなった。たまにすれ違う車に出会うと(15分に1台くらい)、ほっとした。道を間違えたのかと思っていると(ただ道も1本しかないのだが。。)1時間ほど走ったところでやっと到
着した。砂漠のホテルだったが、人であふれていた。英語が話せたらどんなに楽しいだろうと思いながら、疲れてあっという間に寝てしまった。 
国立公園であるが施設は何もない。景色はほとんど変らない。とくかく広いのである。
それでも、動物は生きていた。この写真は、たぶんコヨーテ(オオカミの一種)だろう。
一体何を食べているのかなと不思議に思ったが、人間には見えないところに、リスなどの獲物がいるに違いない。


赴任者の間には人気がある場所だったので行ってみたが、塩の湖が果てしなく続く風景は圧巻であった。